日本に徴兵制が復活する!? 戦争について語る前に軍事学を学べ!

左の人たちがたまに口にする「このままいけば、日本に徴兵制が復活するかもしれない」的な意見というか妄想を否定したくなったので、ちょっと書いてみます。

 

軍事学的に言うと、徴兵制ってのは”百害あって一利なくはない”でしかないです。一利とは、兵隊も数が単純に増えるという点。それも、兵隊が増えるということは、その兵隊を維持していくためのコスト、例えば食料が増える、ということもであるから、必ずしも利益だけではありません。

逆に徴兵制の害とは、今どきの戦闘って高度化しているので、ちょっと徴兵してきた人間だけでは役に立たない。役に立たせるために訓練が必要だが、それが非常に高コスト。しかも、徴兵制だとやる気のない人間も多いので、訓練しても練度が低かったりやる気がなかったり、志願制の部隊よりずっと弱い。

早い話、徴兵制反対と言ってるヤツを、徴兵したい人もまともに訓練したい人もいないでしょう?という話です。

つまり、もし日本に徴兵制が復活すると、戦闘員の数全体は増えるけれど、戦闘員の質はずっと下がってしまい、コストは上がる、という結果になります。まったくもって、徴兵制は害です。どこの誰がそんな徴兵制を復活させたいとい考えていると左派の人たちは考えているのでしょうか?さっぱり分かりませんね。

 

このように左の人たちの”意見”はまともな知識があれば、妄想に近いものだと気が付けますが、分からない人には分からないから、日本は怖い国だと思います。一番タチが悪いと思うのは、メディアで戦争や軍事力学について取り上げるときも、出てくるのはそういった分野の専門家ではなく、政治学者や作家とか”識者”の場合がほとんどですよね。

野球の解説を元プロ野球選手や監督経験者ではなく、野球に詳しいと自称している芸人に解説させているような違和感を感じるのは僕だけでしょうか?